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薩摩隼人
「薩摩隼人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薩摩隼人の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
になった。小兵衛出でて「薩摩|隼人をして快く一死を遂げしめるのは利秋である。また
薩摩隼人をして一世を誤まらしむるものも利秋である」と嘆じたと云うが、これは確に、....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
府としては全く転倒した位置に立たせられた。干渉は実に京都から来た。しかも数百名の
薩摩隼人を引率する島津久光を背景にして迫って来た。この干渉は幕府にある上のものに....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
を合わせながら、西から街道を進んで来る人たちの声だ。こころみに、この新作の軍歌が
薩摩隼人の群れによって歌われることを想像して見るがいい。慨然として敵に向かうかの....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
るが、夫は同時に往々にして日本流の封建家族制度に基くアンチ・フェミニズム、云わば
薩摩隼人式アンチ・フェミニズムを産み出す。この二つはカフェーの存在にとっては大き....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
なっていて、穢多も同じ人間だと理解していたから一ツこの穢多町の牛鍋を食って来て、
薩摩隼人を驚かしてやろうと、或る日単身でそこへ行ったが、随分狭くて汚ない家であっ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
「打つ伏せになれ」
と、いった。池上は、その男を下から睨み上げて
「打つ伏せ?
薩摩隼人は、背を見せんものじゃ。馬鹿め」
怒鳴ると、右手を振り切って、仰向けに....