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薪水
「薪水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薪水の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「船医の立場」より 著者:菊池寛
り込もうとしたけれども、いざその場合になると、船頭|連《れん》は皆しりごみした。
薪水《しんすい》を積み込む御用船に乗り込んで、黒船に近づこうとしたけれども、それ....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
、身上《しんしょう》の苦労をさせたり、小供の世話をさせたりするばかりで何一つ洒掃
薪水《さいそうしんすい》の労に酬《むく》いた事はない。今日は幸い時間もある、嚢中....
「無惨」より 著者:黒岩涙香
帳紙入など握み出して卓子に置き其上へ羽織を脱ぎ其又上へ帽子を伏せ両肌脱ぎて突々と
薪水室に歩み入りつ手桶の水を手拭に受け絞り切ッて胸の当りを拭きながら斜に小使を見....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
来ました。彼女は本文「次郎桜」の主人公には季の妹で、私共の外遊帰来三年間恒春園に
薪水の労を助けた娘です。其長姉Y女も、私共の外遊前二年足らず私共の為に働いてくれ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いか、砲台の守り手に抜かりはないか。しかしまた、いかに毛唐《けとう》だって、単に
薪水を求めに来たらしいのを、無暗にぶっ払うも考えものだ。尋常に交渉に来たら、尋常....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
というに、そもそも彼の米国の使節ペルリが渡来して開国を促したる最初の目的は、単に
薪水食料を求むるの便宜を得んとするに過ぎざりしは、その要求の個条を見るも明白にし....
「汽船が太平洋を横断するまで」より 著者:服部之総
「和親条約」はそれだけで立派な存在理由をもっていた。 「亜墨利加《アメリカ》船、
薪水《しんすい》、食糧、石炭、欠乏の品を、日本人にて調《ととの》へ候|丈《だけ》....
「尊攘戦略史」より 著者:服部之総
そっくりの口ふんを漲《みなぎ》らせたものだった。しょせん水戸斉昭の尊王攘夷は天保
薪水令(一八四二年)和親条約(一八五三年)と、鎖国厳制を弛《ゆる》めては蹂躙《じ....