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薫ずる
「薫ずる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薫ずるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
着換えて、浅黄の扱帯という事がある。そんな時は、寝白粉の香も薫る、それはた異香|
薫ずるがごとく、患者は御来迎、と称えて随喜渇仰。 また実際、夫人がその風采、そ....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
景色を味う。苅あと青い芝生も、庭中の花と云う花も蔭に入り、月下香の香が高く一庭に
薫ずる。金の鎌の様な月が、時々雲に入ったり出たり。南方に淡い銀河が流れる。星もち....
「酒渇記」より 著者:佐藤垢石
祖母に語られたるは、婿殿の家に至り酒を飲楽しけれど、その気烈にして鼻を衝き、眼を
薫ずるに困ると申されたりと。と、書いてある。 三 江戸末期になると、....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
、火事には銭を与え、扶助救育して衣食住の安楽を得せしめ、上《かみ》の徳化は南風の
薫ずるがごとく、民のこれに従うは草の靡《なび》くがごとく、その柔らかなるは綿のご....