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薬
「薬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カルメン」より 著者:芥川竜之介
レストランの隅にT君とテエブルを囲んでいた。
「君はイイナがあの晩以来、確か左の
薬指《くすりゆび》に繃帯《ほうたい》していたのに気がついているかい?」
「そう云....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
…」
玄鶴は何も彼も忘れる為に唯ぐっすり眠りたかった。実際又甲野は彼の為に催眠
薬を与える外にもヘロインなどを注射していた。けれども彼には眠りさえいつも安らかに....
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
せたのであろう。少し離れたところには※弱《おうじゃく》らしい宗伯が、さっきから丸
薬をまろめるのに忙しい。
「お父様《とっさん》はまだ寝ないかねえ。」
やがてお....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
、椅子ごと倒れそうになったのに驚きながら、皆私のまわりへ集って、水を飲ませるやら
薬をくれるやら、大騒ぎを致して居りました。が、私はその同僚に礼を云う余裕もないほ....
「河童」より 著者:芥川竜之介
たのです。チャックは僕を小ぎれいなベッドの上へ寝かせました。それから何か透明な水
薬《みずぐすり》を一杯飲ませました。僕はベッドの上に横たわったなり、チャックのす....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
を惧《おそ》れて、どうしてもそれを許さなかった。
甚太夫は枕に沈んだまま、買い
薬を命に日を送った。しかし吐瀉は止まなかった。喜三郎はとうとう堪え兼ねて、一応医....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
ばかりいるようになってから、かれこれ半月にもなりましたかしら。……」
ちょうど
薬研堀《やげんぼり》の市《いち》の立つ日、お蓮は大きな鏡台の前に、息の絶えた犬を....
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
がら、絶えず行長に酒を勧めた。そのまた酒の中にはいつの間《ま》にか、ちゃんと眠り
薬が仕こんであった。
しばらくの後《のち》、桂月香と彼女の兄とは酔《よ》い伏し....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
木田独歩《くにきだどっぽ》の使った国粋的《こくすいてき》省略法に従ったのです。)
薬種問屋《やくしゅどいや》の若主人は子供心にも大砲《おおづつ》よりは大きいと思っ....
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
た》、並木、蔵前《くらまえ》、代地《だいち》、柳橋《やなぎばし》、あるいは多田の
薬師前、うめ堀、横網の川岸――どこでもよい。これらの町々を通る人の耳には、日をう....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
でき》だね。まあ精々《せいぜい》食べるようにならなくっちゃいけない。」
「これで
薬さえ通ると好いんですが、
薬はすぐに吐いてしまうんでね。」
こう云う会話も耳へ....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
熱が高まると言う始末《しまつ》である、しのは力の及ぶ限り、医者にも見せたり、買い
薬もしたり、いろいろ養生《ようじょう》に手を尽した。しかし少しも効験《こうけん》....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
ヘンリイ・バレット氏は京漢《けいかん》鉄道の汽車中に頓死《とんし》したり。同氏は
薬罎《くすりびん》を手に死しいたるより、自殺の疑いを生ぜしが、罎中の水
薬《すいや....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
に立って、色々の実験をして見せる。講義のない時は、化学分析をしたり、新しい化学の
薬品を作ったり、また暇には新しい研究もした。 この数年間にやった新しい研究であ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ょに、馬車の上に乗り、中にはごたごたの家財道具をいっぱい積みこんで、下には壺やら
薬罐やらをぶらさげているのだった。そして、彼自身は、ぱっぱっと走る牝馬にまたがり....