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「薬価〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

薬価の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
私は当時アナタの所に書き送っとる小林サダと私とのなした行為及高町の所に何時何日に薬価及び入院料を払ってある、強姦でないと云う事が明記されとる所の手紙を裁判所の方....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
一つはかならず胃の薬である、金持ちの家は薬代にも困らぬが、まずしき家では一日分の薬価は一日分の米代に相当する。お美代は毎日薬を飲むたびにもったいないといった。 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、もしこれをとって、年々に三都へ出して売り弘《ひろ》めた日には、少なくとも天下の薬価の三分の一を減ずることができる、それのみならず、木曾地方は山谷の間にあって、....
植物医師」より 著者:宮沢賢治
って掛げで見ら※す。なんぼ上げだらいがべす。」 爾薩待「そうですな。診察料一円に薬価一円と、二円いただきます。」 農民一「はあ。」(財布から二円出す) 爾薩待(....
火の扉」より 著者:岸田国士
つこうの話題というものがないらしい。 主人が現れる。これも天候の不順なことゝ、薬価の暴騰につれて医者の商売も容易でないことをまくしたてる。 康子はやつとすき....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
る医者征伐を標榜し、これに全力を傾注した。「眼中仁なき悪徳医師」「誤診と投薬」「薬価二十倍」「医者は病気の伝播者」「車代の不可解」「現代医界の悪風潮」「只眼中金....
死の接吻」より 著者:小酒井不木
う氷をと死んで行った。皮肉なことには医師がだいぶ罹った。平素それ等の医師から高い薬価を請求されて居る肺病患者は、自分自身の病苦を忘れて痛快がった。やがて死ぬべき....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
億三千三百三十三万余円の損害を招いていることになっているのであります。 これに薬価の損害と、日給の損害と、石炭代の損害を加えますと、大阪市の損害は実に莫大なも....