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薬効
「薬効〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薬効の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「災難雑考」より 著者:寺田寅彦
何かの薬にならぬものはまれである。いつか朝日グラフにいろいろな草の写真とその草の
薬効とが満載されているのを見て実に不思議な気がした。大概の草は何かの薬であり、薬....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
、もう一度、民間の飲み物になってもいい。カルピスなんかよりも、枇杷葉湯は、確に、
薬効的であり、甘酒はずっと優れた栄養分を含んでいる。私は、飾窓の装飾を弁えている....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ごとし春夏山林中にて鹿を伺いてこれを呑む云々〉とあるは事実で、その肉や胆《い》の
薬効を『本草』に記せると実際旅行中実験した欧人|輩《ら》の話とが十分二者を同物と....
「人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
べれば、どれくらい健康だか分らない。 私の場合はアンタブスを飲まずに、常に同じ
薬効を経験しつつあるようなものだ。私にとって必要なのはアンタブスの逆のもの、酒が....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
はセキショウである。このセキショウの菖蒲を中国人は大いに貴び、書物には縷々とその
薬効が述べてある、すなわちその地下茎を服していると骨髄が堅固になり、顔色に光沢が....