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薬料
「薬料〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薬料の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
いさんの眼はふたたび手紙の方へ向けられていた。園はまた自分の指先についている赤い
薬料に眼を落した。
おぬいさんがだんだん興奮してゆく。きわめて薄手な色白の皮膚....
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
で仕方がないから、諦めて貴方が諾《うん》と云えば僕が先方へ参って話をすれば、お目
薬料ぐらいは直《じき》に出ますからそうなさいな」 庄「いゝえ、そんな話は止《や....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
大隅守は更に押返して、「その方、大切なる病の治療を頼みながら、全治の今日となって
薬料支払を渋るとは不届千万、一身を売ってなりとも金子を調達せよ」と言うに、「仰せ....
「銀河まつり」より 著者:吉川英治
は常に何かしら彼の迫力に押されていた。藩へ手紙を出して、殊に精製した強力な硝石や
薬料をぜいたくに取りよせた。その点では、七之助が相変らず伝統を固持していわゆる口....