薬食い[語句情報] »
薬食い
「薬食い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
薬食いの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
と飛んで来るようになりますよッて。」 十一屋の言い草だ。 「どれ、わたしも一つ
薬食いとやるか。」 と寛斎は言って、うまそうに煮えた肉のにおいをかいだ。好きな....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
の気持が、心にくいまでよく出ていたことを覚えている。 南瓜――といえば、以前は
薬食いとして冬まで持ち越し、または年を越させたものだが、米国産の細長いつるくび南....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
モナイ」であった。 山薬といい野山薬というと、その字面から推量して軽々にこれを
薬食いにもなるヤマノイモのことだと極めているが、しかしこの山薬も野山薬も、家山薬....
「田螺」より 著者:北大路魯山人
刺しはオードブルとし、他と盛り合わせても成功疑いなきものである。 それからまた
薬食いにもなるようだ。たにしを毎日食っていると、なんだか体の具合がよい。これは私....
「道は次第に狭し」より 著者:北大路魯山人
日、ラジオで病人料理というものを放送していた。病人料理などというものは、いわゆる
薬食いであるから、本来の意味での料理ではない。だが放送に当って、これがたいへん美....