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藁塚
「藁塚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
藁塚の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「狂乱」より 著者:近松秋江
なお後からついてゆくと、彼はしばらく行くと、馬を停めておいて、道傍にあり合わした
藁塚から藁を抜き取って来て、それを箱の中に敷いて、 「さあ、乗んなはれ」という。....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
のビリケン頭に汗を掻いて大笑したよ。……あんなに笑ったのを見た事が無いと、同席の
藁塚産業課長が云っておったがね。 その結果、現官のままの吾輩を中心にして東洋水....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
たので麦畑の主また忿《いか》って打ち懲らす。何故我を打つかと問うと、知れた事、麦
藁塚に遇わば多く入れ多く入れと豊作を祝う詞《ことば》を述べながら右へ遶るのだ、そ....
「一九二七年春より」より 著者:宮本百合子
たが、今度は又初代勘彌が云々 茅野 山の裾から盆地に雪が一面、そこに
藁塚が関東のとは違い大きな泡盛のびんのような形で黒く沢山ある。遠くから見下すと、....
「大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
うやって軽のあたりをさまよった後、剣《つるぎ》の池《いけ》のほうに出て、それから
藁塚《わらづか》のあちこちに堆《うずたか》く積まれている苅田のなかを、香具山《か....
「飢餓地帯を歩く」より 著者:下村千秋
の家の周囲には、雪に蔽われた田圃と畑とが、荒寥としてひろがっていた。その庭には、
藁塚が四つ五つ、円い塔を作って居り、家の周囲には、雪除けの藁の垣が張りめぐらされ....