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「藤九郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

藤九郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
近時政論考」より 著者:陸羯南
なはだ難し。ただ吾輩の記臆するところを挙ぐれば、一方には小松原英太郎、関新吾、加藤九郎などの諸氏あり。他方には末広重恭、杉田定一、栗原亮一らの諸氏ありて政論のた....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
年となった、正月、政宗は良覚院《りょうがくいん》という者を京都へ遣った。三月は斎藤九郎兵衛が京都から浅野長政等の書を持って来て、いよいよ関東奥羽平定の大軍が東下....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
か。」 と叱すれば、皆々同じく頭を下げて、 「杉原太郎兵衛、御願い申す。」 「斎藤九郎、御願い申す。」 「貴志余一郎、御願い申す。」 「宮崎剛蔵……」 「安見宅....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
の浅井半之助という者に、鰻屋へ連れて行ってもらったことがあった。また知合いの中堀藤九郎という人が、シャモ鍋の店へ連れて行ってくれた事があった。大塚という内の子供....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
まり二人が子煩悩なので、近所の人が笑うほどであった。 ところがここにもう一人、藤九郎という中年者が、ひどくお染を可愛がった。甲州生れの遊人で――本職は大工では....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
に分け合ったのだ。それを俺は上手に利用し、あるが上にもなお蓄めた。それだのに一人藤九郎ばかりは、無考えにも使い果たしてしまった。そうして恐ろしく貧乏して貧乏の中....
藤九郎の島」より 著者:久生十蘭
ねぐらとすることにした。 島裏《しまうら》に行ってみると、国方《くにかた》で、藤九郎(阿呆鳥)といっている、掛目《かけめ》三貫匁もあるような大きな海鳥が、何百....
赤い土の壺」より 著者:田中貢太郎
は痩ぎすな男であった。 「篠山七五郎」 それは角顔の男であった。 「拙者は竹腰藤九郎でござる、お首を頂戴して、先君道三|入道殿の修羅の妄執を晴らす存念でござる....
大岡越前」より 著者:吉川英治
席から、加藤直枝が、越前守へ向って、 「陪席におられる御両所は、公儀お目付の松平藤九郎殿と、有馬源之丞殿の御配下の由でございまする」 と、知らせた。 すると....