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藤原鎌足
「藤原鎌足〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
藤原鎌足の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
斯うまで讃嘆するこの裸婦の美をですな、我国古代の紳士淑女達――たとえば素盞嗚尊、
藤原鎌足、平将門、清少納言、達が果して同等に驚嘆するかですな、或いはナポレオンが....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
たり、 人みなの 得がてにすとふ、 安見児得たり。 (
藤原鎌足) 風をだに 恋ふるはともし、 風をだに 来むとし待たば、 ....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
だと余程古いところまで及んでいる。しかるに貞享二年の「蓮公年譜」に至っては、遠く
藤原鎌足からその系図を引いて、彦根藩主井伊氏の一族となし、「伝に曰く本姓三国、後....
「人生における離合について」より 著者:倉田百三
の世ではそうした人倫の「有終の美」は稀なだけにどんなに尊いかしれない。天智天皇と
藤原鎌足のような君臣の一生的の結びは彼の漢の高祖や源頼朝などの君臣の例と比べて如....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
しく云っているところに、和え歌として此歌の価値があるのであろう。試みに同じ作者が
藤原鎌足の妻になる時鎌足に贈った歌、「玉くしげ覆ふを安み明けて行かば君が名はあれ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
に天皇記も国記も亡び失せた意味は明瞭だ。蝦夷が焼いたのではなく、恐らく中大兄王と
藤原鎌足らが草の根をわけて徹底的に焼滅せしめたのに相違ない。 そして、書紀全篇....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
となり、翌年死んだ。この大臣の出現モーローとして煙の如くであるが、彼の執政時代は
藤原鎌足歿後、石上麻呂や藤原不比等らが現れるまでの臣下の大臣の空白時代に当ってい....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
なや第一番に皇居を守護した、かれは正義の英雄である、楠正成の忠はいうまでもない。
藤原鎌足の忠もまたいうまでもない。そもそも諸君は足利尊氏、平清盛、源頼朝をも英雄....
「女客一週間」より 著者:豊島与志雄
、秀吉、加藤清正は、清正……。豊臣といったり加藤といったりする人はないでしょう。
藤原鎌足や菅原道実だって、鎌足や道実で、藤原だの菅原ではないでしょう。東郷平八郎....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
藤原氏は、宮廷内のあらゆる隅々まで一族の権力を伸張させるために、抑々《そもそも》
藤原鎌足の時代から、自分の娘たちを天皇の母親としようと努力して来た。皇后にするか....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
が丁寧で形に品があります。おそらくこの種の形を持つものは起原が古く、よく絵にある
藤原鎌足公の履かれている沓の形そのままであります。 近くの酒田市は最上川の河口....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
ると、多武峰という山と背くらべをしているように見えますが、その多武峰には昔から、
藤原鎌足を祀っておりますゆえに、高見山の方には蘇我入鹿が祀ってあるというようにな....