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藤戸
「藤戸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
藤戸の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
であった。 「ほほう、どの位、近づいたのか」バットの煙を輪に吹きながら、戦略家の
藤戸大尉が訊ねた。 「主力の位置は、本日の唯今、北緯四十二度、東経百六十五度。北....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
せた姿は大きな芭蕉の葉のかげへ隠れて行った。 自己の功名の犠牲として、罪のない
藤戸の漁民を惨殺した佐々木盛綱は、忠勇なる鎌倉武士の一人として歴史家に讃美されて....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
ゲンツィアらしいこの婦人作家に、或る精神の抵抗を感じたらしく、謡曲から取材した「
藤戸」「邯鄲」「綾鼓」というような作品を書かれていることは興味ふかい。邯鄲夢の枕....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
れからがお庭でございます、このお庭は太閤様御自作のお庭でございます、あれが名高い
藤戸石、一名を千石石とも申します、錦の袋に入れて二百人でこれへ運びました、天下一....
「磯部の若葉」より 著者:岡本綺堂
せた姿は大きな芭蕉の葉のかげへ隠れて行った。 自己の功名の犠牲として、罪のない
藤戸の漁民を惨殺した佐々木盛綱は、忠勇なる鎌倉武士の一人として歴史家に讃美されて....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
むかしをただせば、みなおれたち同様な無名の武者よ。ただその祖先が一ノ谷、宇治川、
藤戸ノ渡しなどで、先陣、奇襲の功名をあげたものにすぎぬ。――その出世のツルは今、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
支障をふと、彼にしても思わぬわけにゆかなかった。 備前佐々木党は、平家のころ、
藤戸ノ渡しで軍功をあげた盛綱いらいの子孫であり、近江の佐々木道誉とは、宗家と庶流....