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藤木
「藤木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
藤木の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「単独行」より 著者:加藤文太郎
は炊事場の囲炉裏にあたって何かしていました。僕はそこへ行って御馳走になりながら、
藤木氏や津田氏の話をしたように思います。夜は僕は囲炉裏の側で兵治君を真ん中にして....
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
、僂麻質私などの諸病に効能があると申します。西は西山、東は上野山、南は向山、北は
藤木山という山で囲まれている山間の村で、総名を本沢と申して、
藤木川、千歳川などい....
「見落されている急所」より 著者:宮本百合子
九月号の『婦人文芸』に
藤木稠子という作者の戯曲「裏切る者」という一幕ものがのっていた。私は雑誌を開いた....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
、おなじ戸板の店を出した。もうその時は、はじめの縁に、遠州で仲人になった旗本――
藤木|前《さき》の朝散《ちょうさん》の太夫《だいぶ》の子か孫かが婿で、その若い二....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
だやってる。」 だが、あたしには見にゆけなかった。言わなくても母たちは、勝川へ
藤木の二女《むすめ》がずっといっているという事はしっていたのだった。 さすがの....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
その、従五位下朝散太夫の唐名をもった人が、湯川氏一族、御直参ならずもの仲間の、
藤木の先祖の一人。
藤木一門には、それよりもっと偉《えら》い人物があったのかも....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
で、 「いやだねおやっちゃん、私の顔に出車《だし》でも通るのかね。」 さすがの
藤木さんもテレて、その頃の月並《つきなみ》な警句をいった。 小伝馬町の牢屋の原....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
一族の石塔五十幾基をもった、朝散太夫《ちょうさんだいぶ》
藤木氏の末裔《まつえい》チンコッきりおじさんは、三人の兄弟であったが、揃いもそろ....
「怪獣」より 著者:岡本綺堂
一 「やあ、あなたも……。」と、
藤木博士。 「やあ、あなたも……。」と、私。 これは脚本風に書くと、時は明治の....
「二人の盲人」より 著者:平林初之輔
うのない拷問に変わっていった。 崖の下で、同じ職業をしている、盲唖学校の同窓の
藤木という男が、三日にあげずに彼の家へ遊びにきた。二人が点字で印刷した校友会雑誌....
「利尻山とその植物」より 著者:牧野富太郎
宿に閉籠って休憩《きゅうけい》をして、その次の十四日には雨も霽《は》れたから、加
藤木下両氏と共に多少の散歩をした位で、十五日になってから、やっと小樽行の船が鴛泊....
「霧の中のヨードル」より 著者:中井正一
一九二二年頃の事である。 朝日新聞が写真班を組織して、富山から大町へぬけるコースを募集したことがあった。
藤木九三氏、長谷川写真班員等も同行した。 そのとき剱と立山の「主《ぬし》」、か....