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「藤村〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

藤村の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
毛利先生」より 著者:芥川竜之介
樹の柳の下を、神田橋《かんだばし》の方へ歩いていた。自分たちの左右には、昔、島崎藤村《しまざきとうそん》が「もっと頭《かしら》をあげて歩け」と慷慨《こうがい》し....
」より 著者:芥川竜之介
れも余り新しくない西洋|綴《とじ》の書物が並んでいる。「不如帰《ほととぎす》」「藤村《とうそん》詩集」「松井須磨子《まついすまこ》の一生」「新朝顔日記」「カルメ....
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
一するとともに、またその名にも整理を加える必要があるのである。 見よ、花袋氏、藤村氏、天渓氏、抱月氏、泡鳴氏、白鳥氏、今は忘られているが風葉氏、青果氏、その他....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
殺。「力囲希咄」を「リキイキトツ」と読むのは、元禄十五年出版の、河東散人|鷯巣が藤村庸軒の説話を筆録したという「茶話指月集」の読み方によったものである。意味は徳....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
から返信があった。それはいよいよ窈渺たるものであった。 「この頃はお友達の詩人の藤村女史に来て貰って、バロック時代の服飾の研究を始めた」とか「日本のバロック時代....
鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
」私は先刻の事などひと寝入りして忘れて仕舞ったあとなので「いいえおはいり下さい。藤村の羊羹が東京から届きましたの。」愛想よく麻川氏に座蒲団をすすめた。氏は片手に....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
の境で、大通りの角から横町へ折り廻して、長い黒塀がある。江戸の絵図によると、昔は藤村なにがしという旗本の屋敷であったらしい。私の幼い頃には麹町区役所になっていた....
御萩と七種粥」より 著者:河上肇
十八歳の娘盛りになった。 かくて、私のために叔母に当るアサは、この年にめでたく藤村家に嫁いだ。残っている私の家の願書控を見ると、次のようなのがある。 「私妹....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
た。お柏で寝る夜具より三倍ふっくらした坐蒲団。濃いお茶が入って、お前さんの好きな藤村の焼ぎんとんだよ、おあがり、今では宗旨が違うかい。連雀の藪蕎麦が近いから、あ....
虫喰い算大会」より 著者:海野十三
mann,“Scientific Paradoxes and Problems”藤村幸三郎著『新数学パズル』 昭和二十一年正月七日 海野十三 1 虫喰....
猫と杓子について」より 著者:織田作之助
指導して来ました。が、果してこれらの大家たちの作品が最高のものでしょうか。例えば藤村先生の文学、徳田秋声先生の文学、志賀直哉さんの文学などは、日本的な小説伝統の....
詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
初期の詩形をある点まで急速に敷衍し、整頓して、ある一つの決著をつけた。其と共に、藤村は新しい詩の内容が、詩形を胎んで来る事を、ある程度まで実際に示して、若い日本....
反省の文学源氏物語」より 著者:折口信夫
って、社会小説でもなく、家庭小説でもなく、少し種類の異った小説になっている。島崎藤村などは晩年此に似た問題に触れてはいるが、それ程深くは這入って行かなかった。平....
斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
羅屋か何かになってるが、その頃は「いろは」といった坂の曲り角の安|汁粉屋の団子を藤村ぐらいに喰えるなぞといって、行くたんびに必ず団子を買って出した。 壱岐殿坂....
芝、麻布」より 著者:小山内薫
輯に口を出したことが、二度や三度は確かにあった。 亡くなった大貫と木村荘太とか藤村党で、よく藤村氏を代地の家に訪ねた。後藤は荷風党で、永井君の小説を真似た。和....