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藩命
「藩命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
藩命の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
うありさまであった。その時の彼は、日中は山に隠れ、夜になってから歩いた。各村とも
藩命によって出入り口に関所の設けがある。天狗党の残徒にとっては到底のがれる路もな....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
な。此間は汝を大公儀の隠目付と思ひあやまり、一旦の遠慮に惜しき刃を収めしが、其後
藩命を蒙りて、あまねく汝の素性行跡を探りしに、画工と佯つて当城下の地形を窺ふのみ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
あったがそれは希望者が先生の許可を受けて寄宿したものである。しかるに今回のは全く
藩命に依って寄宿するので、それだけ名誉でもあるから、十分修業せねばならぬことにな....
「文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
しからざるはなかった。仙台藩で戸板保佑を江戸に遣わして学ばせたり、またその他にも
藩命で江戸の和算家から学んだものもあり、一私人として江戸で学んだものなどもその例....
「脚」より 著者:吉川英治
発される百姓たちは、食えない上に、食えなくなった。 その佐久間象山が、やっと、
藩命で京坂の方へ、派遣されたので、百姓たちは、疫病神でも追ったように、 「佐久間....