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「藩老〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

藩老の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恩を返す話」より 著者:菊池寛
よ心を悩ました。 ところが、時はついに到来した。この年三月二十六日、甚兵衛は、藩老細川志摩から早使《はやづかい》をもって城中に呼び寄せられた。 志摩は、老眼....
乱世」より 著者:菊池寛
は東下の籤であった。東下の籤が出た以上、恭順論者も諦めてそれに従う外はなかった。藩老たちは、一藩の士卒を城中に呼び集めて、評定の経過を語った後、関東へ発足するに....
南国太平記」より 著者:直木三十五
報告した文面の写しを、取り上げて 「この、禀申書の如き、署名は、ただ、将曹一人、藩老の連署が無くて、何故、この藩国の一大事件を、上へ通達するような、軽々しきこと....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
限らないし、またそんなことはないとしても目付役の浅野家から、徳川の方へ、細川家の藩老が微行の途次に立寄ったと報告されるだけでも徳川の心証を悪くしよう。 関東と....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
百姓たちが、いろいろ怪しんだものだろう。風説は、城下にも高かったらしい。そこで、藩老の長岡監物が、鷹狩に事よせて、武蔵の起居を、ここへ訪ねに来たりしている。おそ....