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「藻塩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

藻塩の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中条精一郎の「家信抄」まえがきおよび註」より 著者:宮本百合子
治四十年頃まで父がイギリスに行っていた時代のエハガキ通信です。「ロンドン百景」「藻塩草」「浮世模様」などと題をつけて、殆ど三日にあげず種々雑多なエハガキを母葭江....
源氏物語」より 著者:紫式部
総てのものが寂しく悲しく見られた。隠栖《いんせい》の場所は行平《ゆきひら》が「藻塩《もしほ》垂《た》れつつ侘《わ》ぶと答へよ」と歌って住んでいた所に近くて、海....
源氏物語」より 著者:紫式部
でいて、感傷的にならざるをえない風景がそこにはあった。 このたびは立ち別るとも藻塩《もしほ》焼く煙は同じ方《かた》になびかん と源氏が言うと、 かきつめ....
源氏物語」より 著者:紫式部
たことをお恨みになる言葉がつづられてあった。 あまの世をよそに聞かめや須磨の浦に藻塩垂れしもたれならなくに 人世の無常さを味わい尽くしながらも、今日まで出家を実....
源氏物語」より 著者:紫式部
よくもお読みにならないで長く書かれた女王の手紙の横に、 かきつめて見るもかひなし藻塩草同じ雲井の煙とをなれ とお書きになって、それも皆焼かせておしまいになった....
錦木」より 著者:宮本百合子
世の中が変った様な別世界に来た様な気持で居る。歌と絵にほか見もしききもしなかった藻塩やく煙も朝夕軒の先に棚引いて居ては歌によむほどなつかしいものでもなかったし毎....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
生ル也茎ノ百重アルナリ」ともある。 また月村斎宗碩《げっそんさいそうせき》の『藻塩草《もしおぐさ》』には「浜木綿」の条下の「うらのはまゆふ」と書いた下に み....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
て、悲しく怖ろしく道を急いでいると、いつの間にかその背の子が死んでいた。これは『藻塩草』という本にある話で、多分知っている人も多いであろう。近世の例としては菅江....