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藻蝦
「藻蝦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
藻蝦の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「水垢を凝視す」より 著者:佐藤垢石
は、川底が小砂であるから水垢がつかない。若鮎は、水垢を求め得られないので、川虫や
藻蝦のような動物質の餌ばかりを食いながら上流へ、上流へと溯って行く。砂底を通過し....
「石亀のこと」より 著者:佐藤垢石
蛆であった。空鈎を水中へ流しても釣れないが、蛆を餌につけると、よく釣れた。次に、
藻蝦の肉を餌に用いた。
藻蝦のくびを取り去り、殻の上から二本の指先で押すと、肉が飛....
「鯛釣り素人咄」より 著者:佐藤垢石
貝類など砕けてしまうであろう。 釣り餌に用いるのは普通赤蝦、車蝦、芝蝦、白蝦、
藻蝦、赤蛸、飯蛸、大蛸の足、蝦蛄、幽霊蝦蛄、活烏賊、イカナゴ、擬餌、芋、味噌団子....
「父の俤」より 著者:佐藤垢石
手もとは、まだ暗い。 父は、池の岸に腹這いになって、水底の藻草を叉手で掻きまわしている。餌にする
藻蝦を採っているのである。 藻の間を掬った叉手を、父が丘へほおりあげると、私は....
「那珂川の鱸釣り」より 著者:佐藤垢石
いのだ。しかも、その蝦はこの那珂川に棲んでいる川蝦である。川蝦は、長さ一寸前後、
藻蝦よりも少し大きい。川岸の捨石や石垣、沈床の間などを這い回っているから、短い棒....
「氷湖の公魚」より 著者:佐藤垢石
じて熟すに適う。なお底石が細かい火山の噴出物で四時外輪山から湧水を注ぎ込み、餌の
藻蝦が豊富であるから他の不純物を口にしないので公魚の味が上等になったのではなかろ....