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蘇武
「蘇武〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蘇武の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
ンチェン チャン ペイ ハイ ピエン ………… ふと、幹太郎は、やけッぱちな、
蘇武の歌を耳にした。子供でもしょっちゅう歌っている耳なれた軍歌だった。見ると、デ....
「李陵」より 著者:中島敦
に降《くだ》るよりも早く、ちょうどその一年前から、漢の中郎将《ちゅうろうしょう》
蘇武《そぶ》が胡地《こち》に引留められていた。 元来
蘇武は平和の使節として捕虜....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
播州御征伐之事』。『祖父物語』)。支那では漢の蔵洪や晋の王載の妻李氏が城を守り、
蘇武が胡地に節を守った時鼠を食うたという。しかし『尹文子《いんぶんし》』に周人鼠....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
はじめた。 「ずっとまえに、修身の本で読んだ話です。今から二千年も前、漢の国に、
蘇武という人があって、皇帝の使者として、北の方の匈奴という国へ行った。ところが匈....
「俊寛」より 著者:倉田百三
信頼しているかを思ってください。 俊寛 わしはもうその誇りを失いそうです。 成経
蘇武は胡国との戦争に負けて、異域の無人の山に飢えた獣のようになって、十五年間もさ....
「謡曲と画題」より 著者:上村松園
の砧擣つ音にて候」 「げにや我が身の憂きままに、古事の思ひ出でられて候ぞや。唐に
蘇武といひし人、胡国とやらんに捨て置かれしに、故郷に留め置きし妻や子、夜寒の寝覚....
「砧」より 著者:上村松園
。「あの音は何か」という妻女の問いに夕霧はあれこそは賎が女の打つ砧の音だと告げ、
蘇武が胡国にさすらえていた折、故国にあるその妻が寒暑につけても夫の身を案じつつ打....