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「蘋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蘋の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
か、一竿風月《いっかんのふうげつ》閑生計《かんせいけい》、人釣《ひとはつりす》白紅蓼間《はくひんこうりょうのかん》」 「何ですかそれは、唐詩選ですか」 「何だ....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
しょうしゃ》な部屋に坐る。 そこは、一切、茶がかった造りで、床の掛ものは、沈南《ちんなんぴん》の花鳥、花生けは、宋窯《そうよう》の水の垂れるような青磁、磬《....
伸子」より 著者:宮本百合子
……一番初めの……」 「何しろ、何年も絵筆なんぞ持たなかったから、からきしさ。小《しょうひん》さんの頃からずっとやっていたら、どうしてこれだって今頃は、小何と....
魚玄機」より 著者:森鴎外
一人と親しくなって、これと寝食を同じゅうし、これに心胸を披瀝した。この女は名を采と云った。ある日玄機が采に書いて遣った詩がある。 贈隣女 羞日遮羅袖。 ....
長崎の印象」より 著者:宮本百合子
の等、地方色豊かだ。青蓮堂に藤左衛門の像、護法堂の有名な彫塑大布袋、大方丈の沈南の牡丹の絵などを見せて貰った。けれども、私共に最も感銘を与えたのは、大観門前に....
長崎の一瞥」より 著者:宮本百合子
めなど、趣き深い。永山氏の紹介で、現住三浦氏が各建物を案内し大方丈の戸にある沈南《ちんなんぴん》の絵を見せて呉られた。護法堂の布袋《ほてい》、囲りに唐児《から....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いうことは、極めて珍しいことに属している。文鳳《ぶんぽう》、細香《さいこう》、采《さいひん》、紅蘭《こうらん》――等、数え来《きた》ってみると古来、日本の国で....
獄中消息」より 著者:大杉栄
このコスモスの咲く頃を鶴首して待とう。 去年の春は春風吹き荒んで、揚花雪落覆白、青鳥飛去銜赤巾というような景色だったが、ことしの春の世の中はどうだったろう。....
最初の出品画」より 著者:上村松園
んで、早速お祝いに来てくれたことも憶い出となっている。 東京の跡見玉枝、野口小の両女史、京都の岩井蘭香という名声嘖々たる女流画家に伍して、十八歳の私が出品出....
夏の町」より 著者:永井荷風
《ちき》を帯びた調子でかつ厭味《いやみ》らしく飾って書いてある。全篇の題は紅蓼白録《こうりょうはくひんろく》というので挿入した絶句の中《うち》には、 已見秋....