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蘗
「蘗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蘗の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
》られ将士|鏖《みなごろし》にさる、その地数十|頃《けい》血に染みて赤黒く絶えて
蘗草《くさ》なしと見ゆ、南インド、マドラスの少し南マイラブルは今日英領だが徳川氏....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
生ぎわが悪いと、もう御慈悲をかけちゃあいられねえ。さあ申し立てろ。江戸じゅうの黄
蘗を一度にしゃぶらせられた訳ではあるめえし、口の利かれねえ筈はねえ。飯を食う時の....
「野狐」より 著者:田中英光
狐ヲ挑出シ、スナワチ火葬ニヨラシム。師、晩ニ至リテ上堂シ、前ノ因縁ヲ挙ス。 黄
蘗スナワチ問ウ、古人、アヤマッテ一転語ヲ祗対シテ、五百生、野狐ノ身ニ堕ス。転々、....
「連環記」より 著者:幸田露伴
る。道理で寂心が建立したという堂寺などの有ることは聞かぬ。後の高尾の文覚だの、黄
蘗の鉄眼だのは、仕事師であるが、寂心は寂心であった。これでも別に悪いことは無い。....
「偶像に就ての雑感」より 著者:豊島与志雄
に人類的なるもの、その種子は吾々のうちにも下されているのだ。現に方々にその小さい
蘗が芽を出しかかっているではないか。唯真に根本の大きい芽が頭を出していないだけだ....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
の言問の手前を堤下に下りて、牛の御前の鳥居前を小半丁も行くと左手に少し引込んで黄
蘗の禅寺がある。牛島の弘福寺といえば鉄牛禅師の開基であって、白金の瑞聖寺と聯んで....
「くぐつ名義考」より 著者:喜田貞吉
いたであろうが、本来のクグツは或いは久延毘古などと同じく、取り残された蝦夷族の遺
蘗であったのかもしれぬ。或いは公民となるの機会をはずした、弥生式民族の落伍者であ....