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蘭
「蘭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蘭の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
《しし》と牡丹《ぼたん》とを浮かせた青磁《せいじ》の硯屏《けんびょう》、それから
蘭《らん》を刻んだ孟宗《もうそう》の根竹《ねたけ》の筆立て――そういう一切の文房....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
。
「その友だちと云うのは、三浦直樹《みうらなおき》と云う男で、私《わたし》が仏
蘭西《フランス》から帰って来る船の中で、偶然近づきになったのです。年は私と同じ二....
「河童」より 著者:芥川竜之介
す。子どもの大勢ある細君の代わりに十三四のクイティの女をめとった商売人上がりの仏
蘭西《フランス》の画家です。この聖徒は太い血管の中に水夫の血を流していました。が....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
一
彼は若い愛
蘭土《アイルランド》人だった。彼の名前などは言わずとも好《い》い。僕はただ彼の友....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
の医者を迎えて貰った。主人はすぐに人を走らせて、近くに技《ぎ》を売っている、松木
蘭袋《まつきらんたい》と云う医者を呼びにやった。
蘭袋は向井霊
蘭《むかいれいら....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
は、日当りの好《い》い座敷だった。その上主人が風流なのか、支那《シナ》の書棚だの
蘭《らん》の鉢だの、煎茶家《せんちゃか》めいた装飾があるのも、居心《いごころ》の....
「子供の病気」より 著者:芥川竜之介
には今後断然応ずまいと思った。
四人の客は五人になった。五人目の客は年の若い仏
蘭西《フランス》文学の研究者だった。自分はこの客と入れ違いに、茶の間《ま》の容子....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
勿論、妾《めかけ》までも、………」
「じゃあの女は芸者か何かかい?」
「うん、玉
蘭《ぎょくらん》と言う芸者でね、あれでも黄の生きていた時には中々幅を利かしていた....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
れともまた浄土《じょうど》か、何《なに》にもせよ釈迦《しゃか》の教である。ある仏
蘭西《フランス》のジェスウイットによれば、天性|奸智《かんち》に富んだ釈迦は、支....
「少年」より 著者:芥川竜之介
つぶち》のパンス・ネエをかけた、鶏のように顔の赤い、短い頬鬚《ほおひげ》のある仏
蘭西《フランス》人である。保吉は横目を使いながら、ちょっとその本を覗《のぞ》きこ....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
う》に留学した彼は、余りに外国人を知り過ぎていた。
「どうしたのですか?」
仏
蘭西《フランス》の将校は驚いたように、穂積中佐をふりかえった。
「将軍が中止を命....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
の武器の一つを執《と》りたいと思った記憶はない。
尊王
十七世紀の仏
蘭西《フランス》の話である。或日 Duc de Bourgogne が 〔Abb....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
基督《キリスト》教国にはどこにでも、「さまよえる猶太人《ゆだやじん》」の伝説が残っている。伊太利《イタリイ》でも、仏
蘭西《フランス》でも、英吉利《イギリス》でも、独逸《ドイツ》でも、墺太利《オウス....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
ブセン」と云う題の下に、バアナアド・ショオの評論を草した。人は彼の戯曲の中に、愛
蘭土劇の与えた影響を数える。しかしわたしはそれよりも先に、戯曲と云わず小説と云わ....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
綿の胴巻に入れて膚にしっかと着けたり。学校の教師朋友などが送別の意を表して墨画の
蘭竹または詩など寄合書にしたる白金布の蝙蝠傘あるいは杖にしあるいは日を除け、道々....