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蘭奢待
「蘭奢待〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蘭奢待の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「名娼満月」より 著者:夢野久作
、眼を驚かして、人も衣裳も共々に、実に千金とも万金とも開いた口の閉がらぬ派手姿。
蘭奢待の芳香、四隣を払うて、水を打ったような人垣の間を、しずりもずりと来かかる折....
「紅玉」より 著者:泉鏡花
いだ。 二の烏 はて、下司な奴、同じ事を不思議な花が薫ると言え。 三の烏 おお、
蘭奢待、
蘭奢待。 一の烏 鈴ヶ森でも、この薫は、百年目に二三度だったな。 二の烏....
「天狗の鼻」より 著者:豊島与志雄
するものがありました。麝香《じゃこう》でも肉桂《にっけい》でも伽羅《きゃら》でも
蘭奢待《らんじゃたい》でもない。いやそんなものよりもっとよい、えも言われぬ香りで....