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蘭竹
「蘭竹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蘭竹の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「滝田哲太郎氏」より 著者:芥川竜之介
田君に鮭鮓の御馳走になり、烈しい胃痙攣を起したこともある。又雲坪を論じ合った後、
蘭竹を一幅貰ったこともある。実際あらゆる編輯者中、僕の最も懇意にしたのは正に滝田....
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
び 海鳴そぞろ別れて遠い人をおもふ ゆふべは寒い猫の子鳴いて戻つた あら海せまる
蘭竹のみだれやう 東寺 うちぬけて秋ふかい山の波音 土佐海岸 松の木松の木としぐ....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
綿の胴巻に入れて膚にしっかと着けたり。学校の教師朋友などが送別の意を表して墨画の
蘭竹または詩など寄合書にしたる白金布の蝙蝠傘あるいは杖にしあるいは日を除け、道々....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
」 胡粉に筆洗を注いだのですが。 「画工でないのが口惜いな。」 「……何ですか
蘭竹なんぞ。あなたの目は徹りました、女の乳というものだけでも、これから、きっと立....
「南画を描く話」より 著者:中谷宇吉郎
、ちょっと困った。 それでやはり摸写《もしゃ》をすることにした。もっとも今更|
蘭竹《らんちく》から始めて、十年猛勉強をして、やっと田舎廻《いなかまわ》りの安画....