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「蘭領〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蘭領の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
かね」 「どうして、泥のついた掘りたてのホヤホヤだ。といって、ブラジルでもなし蘭領ギアナでもない。こいつは、おなじ南米でも新礦地のもんだ」 出様によっては、....
河明り」より 著者:岡本かの子
つ旨を云い遣ると、店員からは案外喜んだ承諾の返事が来て、但、いま船は暹羅の塩魚を蘭領印度に運ぶために船をチャーターされているから、船も帰せないし、自分も脱けられ....
日本楽器の名称」より 著者:寺田寅彦
一寸以下八種あるそうである。事によるとこの尺八は音の高度を示すものかもしれない。蘭領インドの島にシグムバワという笛があり。サモアにシヴァオフェという竹笛がある。....
十二支考」より 著者:南方熊楠
、これを獲ればすなわち死す〉。スマトラの東にあるなり、西南でなくて東南海中にある蘭領アル島にほかならじ。いわゆる飛虎はアル島に産するベタウルスの一種らしい。これ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
はさして広くもない黒い板張りの一間で、カアテンから机かけ敷物にいたるまですべて和蘭領ジャヴァの物産をもって装飾してある、ちょっと東洋的な、感じのいい部屋だった。....
言葉の不思議」より 著者:寺田寅彦
頭髪を剃るのは chukor であり女の髪を剃るのが tokong である。また蘭領インドでは「店」が toko である。 マレイの理髪師は tukang c....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
や鰐の住む小川! それを越えて奥へ奥へ既に一月も進み進んで英国領もいつか越え、和蘭領へはいり込んだ。こうして尚も追撃を続け、目差す奥地も間近くなった。その時精悍....
「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
いてはいられない。では、これからどこへ行こうか。 周囲はことごとく英仏領諸島。蘭領も米領も、所詮ドイツ人にとっては安全の地ではない。いまこの地上に一寸の土地も....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
逸《ドイツ》人 Siebold《ジイボルト》 の蒐集したるものなり。ジイボルトは蘭領|印度《インド》軍隊の医官にして千八百二十三年(文政《ぶんせい》六年)より三....