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虎の頭
「虎の頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
虎の頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ロマネスク」より 著者:太宰治
。張子《はりこ》の虎をあてがわれてもそれをいじくりまわすことはなく、ゆらゆら動く
虎の頭を退屈そうに眺めているだけであった。朝、眼をさましてからもあわてて寝床から....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
夜中に一つの光が榛中《しんちゅう》を巡り行《あり》く、眼を定めて善く視《み》ると
虎の頭に光ありて虎形が朦朧《もうろう》ながら見えるほどだ。樹に近く来るとその人全....
「若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
《ジンギスカン》の側へ帰ってぴたりと坐る。 成吉思汗《ジンギスカン》 (その
虎の頭を撫でて、大笑する)ははははは、お前たちに話したかな。おれは、此虎《こいつ....
「父杉山茂丸を語る」より 著者:夢野久作
たらしい。お祖母様に大変に叱られた。 又或る時、父は自分が東京から冠って来た臘
虎の頭巾帽子をお祖父様に差上げた。お祖父様は大層お喜びになって、御自分でお冠りに....
「小公女」より 著者:菊池寛
見付けて坐り、ドウナルド(ギイ・クラアレンスのこと)は皮の敷物の飾りについている
虎の頭に跨っていました。少年はかなり乱暴に頭をゆすっていました。 「ドウナルド、....
「薬」より 著者:井上紅梅
はちがいないが、搾り出しても一滴の油が出ないので腹を欠いているところへ、あいつが
虎の頭を掻いたから堪らない。たちまちポカポカと二つほど頂戴したぜ」 「義哥は棒使....