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虎ノ門
「虎ノ門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
虎ノ門の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「暗号の役割」より 著者:海野十三
た。いや幸運を掴んだといった方がいいかも知れない。というのは、今から三日前の夜、
虎ノ門公園地内でのだんまり一幕。 かれ猫々は、その夜すっかり酔っぱらってあそこ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
類ノ牧野長門守ガ山田奉行ヨリ長崎奉行ニ転役シタガ、ソノ月、水心子秀世ガ云イ人デ、
虎ノ門外桜田町ノ尾張屋亀吉トイウ安芸ノ小差ガ、牧野ノ小差ニナリタガッテ、オレニ頼....
「梅若七兵衞」より 著者:三遊亭円朝
てまいると、ちら/\雪が降り出してまいりました。どッとゝ番町今井谷を下りまして、
虎ノ門を出にかゝるとお刺身にお吸物を三杯食ったので胸がむかついて耐りませんから、....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
、それから多少この縁日も衰えたとの事である。 その次に縁日の盛んなのは、十日の
虎ノ門の金毘羅であった。これは京極の邸に在った。その邸の門を出入することも水天宮....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
話したわけです。じゃあした話しましょう、そうね。こんな工合で、すぐ出かけて、私は
虎ノ門へ出かけ十時半ごろ帰宅したわけです。
一時間も落付いていず、私は出かける....
「秦の憂愁」より 著者:豊島与志雄
んだ。 その頃のこと、秦と星野と、やはり文学者仲間の田中と、三人で、或る夕方、
虎ノ門の近くを歩いていると、梅子に行きあった。 夕方といっても、残照の澄んだ、....
「魔都」より 著者:久生十蘭
で、眉根に皺を寄せたり唇を噛んだり、なにさま、ひどく屈託ありげな態。
第四回、
虎ノ門の晩成軒で山木元吉と怪しげな密会《ランデ・ヴウ》をし、これもその足でここへ....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
。ワシントン、カサブランカ、ローマ、ベルリン、東京湾と順々にあげた偉大な星条旗を
虎ノ門のアメリカ大使館の屋上のポールにあげるためにランチで運んでいるところだ。 ....
「葛飾土産」より 著者:永井荷風
れていたが、いつか普及せられてコスモスの流行《はや》るころには、西河岸の地蔵尊、
虎ノ門の金毘羅《こんぴら》などの縁日《えんにち》にも、アセチリンの悪臭鼻を突く燈....
「紋付を着るの記」より 著者:吉川英治
じつは妻も私もそれとは極めていたのである。またつい数日前にも、大岡昇平氏の枕元(
虎ノ門病院入院中の)で妻が三島由紀夫氏に会ったら三島氏も『紋付を着せておやんなさ....