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「虎子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

虎子の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
肥《ふと》ったお金《きん》さんと云うかみさんは、己《おれ》を引立《ひった》って、虎子《おまる》へしなせえってコウ引立《ひきた》って居てズンと下《おろ》すから、虎....
十二支考」より 著者:南方熊楠
って想うに四疋孕んでその内一、二疋は必ず死んで産まるるんだろう。インド土人いわく虎子を生まばきっとその一疋は父虎に食わると、ロメーンスの説に猫|甚《いた》く子を....
丹下左膳」より 著者:林不忘
を積んで東海道は大磯の宿を、一路江戸へ向かった。 四 延台寺《えんだいじ》内の虎子石。 曽我の十郎が虎御前の家へ泊まった夜、祐経《すけつね》からはなされたス....
空家」より 著者:宮崎湖処子
《こうい》大冠すと驚かれたる劉郎《りゅうろう》の大胆、虎穴《こけつ》に入らずんば虎子を得ずと蹶起《けっき》したる班将軍が壮志、今やこの正直一図の壮年に顕われ、由....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
意になっていた。或人が、さぞ不自由でしょうと訊いたら、何にも不自由はないが毎朝|虎子を棄てに行くのが苦労だといったそうだ。有繋の椿岳も山門|住居では夜は虎子の厄....
食道楽」より 著者:村井弦斎
おから、牛蒡《ごぼう》の砂糖漬なんぞは皆《み》んな小田原で買ったのだし、大磯では虎子饅頭《とらこまんじゅう》の外に近頃新製の小饅頭も買って来た。この曲物《まげも....