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「虎猫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

虎猫の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒猫」より 著者:島木健作
あさんが起きた時だったので。」 「猫はどいつだい?」 「それがわからないの。あの虎猫じゃないかと思うんだけれど。」 うろついている猫は多かったからどれともきめ....
心臓盗難」より 著者:海野十三
深夜の事件 黒眼鏡に、ひどい猫背の男が、虎猫色の長いオーバーを地上にひきずるようにして、深夜の町を歩いていた。 めずら....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
》となり、猫徹も近藤に持たせれば虎徹《とらてつ》となる、猫めが――」 近藤勇と虎猫があやになって、少しこんがらかって来る。ちょうどそこへ、庫裡《くり》の方から....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
いで、せがむのかと思うとそうではない、打っても叩いても膝元を離れない、この仔猫は虎猫であって、尻尾が気味の悪いほど長い、その晩は炉辺にちゃあんと座り込んで一夜を....
猫の草紙」より 著者:楠山正雄
の原に向かって攻めていきました。 猫の方も、「そら来た。」というなり、三毛猫、虎猫、黒猫、白猫、ぶち猫、きじ猫、どろぼう猫やのら猫まで、これも一門残らず牙をと....
現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
、口をパクパク二つ三つ喘がせて息を引き取った時、隣家の垣根を飛び越えてきた大きな虎猫がミャンミャンとドラ声で鳴いて近寄ると、未亡人が「それ猫が来た!」と縁側に出....
」より 著者:岡本綺堂
ある。 藪のかげではチャルメラを吹き、太鼓や銅鑼や鉦のたぐいを叩き立てるので、虎猫もそれにおびやかされて声を出さない。万一それがニャアと啼きそうになると、それ....