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「虐める〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

虐めるの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旅愁」より 著者:横光利一
主要な二三について書き並べてある中にも、やはり矢代が自分の信じているカソリックを虐める苦しさが一つあり、次ぎには結婚問題の再燃していることが挙げられてあった。 ....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
おすみの三回忌も経たねえうち、女房を持ったあから、汝よりは女郎の方が可愛いわ……虐めるか」 正「怖ろしく虐めるの、縁側から突飛したり…こんなに疵が有るよ、あのね....
神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
《ひざまず》きません」 「好きでございます、そういうお方こそ。……女を認めないで虐めるお方! 本当の男でございます」 二人の旅はつづいて行く。 ふと小一郎は....
華々しき一族」より 著者:森本薫
允 困るんですから。 須貝 一向、困ってるようにもみえない。 昌允 年下のものを虐めるのはお止しなさい。意地の悪い……。 須貝 ところが、僕は僕で、あなたを意地....
赤格子九郎右衛門の娘」より 著者:国枝史郎
なさりませ」 お菊はツンと横を向いた。 「アッハハハ、また憤ったか。そう老人を虐めるものではない。せっかくお前の立てた薄茶、捨るなどとは勿体ない話。どれそれで....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
母の心持も直り、丹治親子を寄せ附けぬことにもなろうかと思い、母子諸共非道に多助を虐めるのを怨み返しも致しませんで、優しゅう孝行をすれば猶更附上り、其の年の九月に....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
えた。 「俺が酔っている? 何をいうことやら! 俺はな発狂しているのだよ! ……虐める奴があるのでな」 「妾はお酒に酔っております」女の声はなおつづいた。「お爺....
上海」より 著者:横光利一
んだ彼女の壺へ落ち込んだ自分を感じると、再び宮子の前へ坐っていった。 「君、もう虐めるのは、やめてくれ。僕は君には一生頭が上らないのだ。ただ僕の悪いのは、君を好....
愛に就ての問題」より 著者:小川未明
を全く子供の罪に帰する事は出来ぬ。「妻は小学校しか卒業していない女だから、子供を虐める事は出来ない。自分が子供を叱る時には妻は一切口を出さぬ事にしている。」とか....