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虚を衝く
「虚を衝く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
虚を衝くの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
て報告した。朝廷では、群臣をして評議せしめた。或者曰く、南方の水軍を集めて日本の
虚を衝くべし。他は曰く、兵を朝鮮との国境に出して敵をして一歩も入らしむる勿れと。....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
、刀の斬尖は千浪の咽喉首から、一尺も上へ上がったのだ。 この不意の出来ごとに、
虚を衝くことも忘れて、大次郎と佐吉は、驚きの眼を合わせて立っている。 ....
「古き小画」より 著者:宮本百合子
る覚悟で、大軍を率いてイランを攻めた。アフラシャブは前回が失敗であったにも拘らず
虚を衝くつもりで、一年も経ず、また出かけたのであった。が、矢張り勝算がなく、或る....
「三木清を憶う」より 著者:豊島与志雄
朴さで吾々に接した。深い叡智と高い知性で饒舌りまくることはあっても、また鋭く人の
虚を衝くことはあっても、そしてそのために一部の人々から敵視せられることもあったが....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
芸道上に湛えているのです。これが秀吉にとっては驚異であるばかりでなく、日頃他人の
虚を衝くのを得意としている秀吉の自信を裏切らせるものであります。秀吉にはもう一人....