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「虚事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

虚事の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
も自分はどうかして見放されてしまったのだ。親切らしくいってくれる人はみんな自分に虚事《うそ》をしているのだ。いいかげんの所で自分はどんとみんなから突き放されるよ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
おお》きになかった。例のブーランゼー氏に質《ただ》すと、書物に出た図はもちろん絵虚事《えそらごと》だと答えられたから、予もなるほどことごとく図を信ずるは、図なき....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
《すさま》じい聡明《そうめい》な先生だった。が、金貸をしたというのは蓋《けだ》し虚事ではなかろう。地生《じおい》の者でも無し、大勢で来たのでも無し、主人に取立て....
一日一筆」より 著者:岡本綺堂
非常に点数の辛い人であるから、会話の成績が悪いとあるいは落第するかも知れぬと実事虚事打混ぜて哀訴嘆願に及ぶと、案じるよりも産むが易く、ヘボンの字書なら買ってもい....