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虚伝
「虚伝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
虚伝の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
及ぶと信ずる由。牡牛蛇《ブル・スネーク》も米国産で、善《よ》く牡牛のごとく鳴くと
虚伝さる。一八五六年版アメリア・モレイの『米国等よりの書翰集』で見ると、当時ルイ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
大納言定房卿が、宮中のおん企てを密告したものであると申す儀は、まことであろうか、
虚伝であろうか」 「密牒のお筆は、まぎれなき定房卿の直筆なりと、聞いております」....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
かもしれぬ」 「とは、どういうご判断でございますな」 「後醍醐のきみの御脱出が、
虚伝でないことを証している。――また、その御脱島は、首尾よく運ばれたものと観てい....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
かにも言いづらそうに、 「さればどうやら、六波羅の軍兵集めとする取沙汰は、やはり
虚伝で、法要のいとなみが、真実のようにござりまする」 と、この寒いのに、汗して....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
べでは」 「あいや、おそれながら、正成が知るかぎりにおきましては、かなしいかな、
虚伝ともおもわれませぬ」 「なにをいう。たとえ尊氏が光厳(持明院統の先帝)をそそ....