虚栄の市[語句情報] » 虚栄の市

「虚栄の市〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

虚栄の市の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
己がもっとも価《あたい》ありと思うものを捨てて得意なものは我である。我が立てば、虚栄の市にわが命さえ屠《ほふ》る。逆《さか》しまに天国を辞して奈落の暗きに落つる....
もの思う葦」より 著者:太宰治
ったと呟いて、ほんとうに知らなかったような気になったりするのもまた面白くないか。虚栄の市の誇りもここにあるのだ。この市に集うもの、すべて、むさぼりくらうこと豚の....
フロレンス・ナイチンゲールの生涯」より 著者:宮本百合子
あらわれ、ロンドンの下層の生活の悲惨を描いたのがこの時代であった。サッカレイが「虚栄の市」「ペンデニス」「ニューコム一家」などで当時上流を占めた投資家貴族の生活....
人間の結婚」より 著者:宮本百合子
を語っている。またイギリスの最も傑出した作家の一人、サッカレーの作品はその傑作「虚栄の市」の中で、光彩陸離と、なり上り結婚のために友情も信義もけちらかして我利を....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ているところ、矛盾が面白く思われます。 「ロビンソン」と「トム・ジョーンズ」と「虚栄の市」がフランス訳になる、「ロビンソン」はジャン・プレヴォストが序文をかくの....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ではなくて事務だということになって来ているのがよく分ります。 私はサッカレの「虚栄の市」をポチポチよんで第四巻までの終り。一八一二年ナポレオンの退散前後のこと....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
めの小説で、ユーモアにみちていますがなかなか内容あり。これをよむとサッカレーの「虚栄の市」を思いおこします。インドで儲けはじめた時代のイギリスと、シンプル坊主活....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
《こんだて》を予告する黒板に、大きな字で、こんなことが書きつけてある。 メグ『虚栄の市《いち》』へ行く 『メグ、虚栄の市へ行く』というのは『四人姉妹《リット....