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「虚無党〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

虚無党の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
心帝室を離れ、皇帝を魔王《サタン》と呼ぶに及び、これが近世しばしば起こる百姓乱や虚無党や自殺|倶楽部《クラブ》の有力なる遠因となれり。盛邦、近年神道を興すとて瑣....
虞美人草」より 著者:夏目漱石
院では腹膜炎で患者が虫の気息《いき》を引き取ろうとしている。露西亜《ロシア》では虚無党《きょむとう》が爆裂弾を投げている。停車場《ステーション》では掏摸《すり》....
暗黒公使」より 著者:夢野久作
ものと信じておりました。すなわちこの結社は米国政府、暗黒局の直轄に属するもので、虚無党、社会党、無政府党以上に強大な勢力を有し(以上は或る程度迄事実)全世界に亘....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
こんでくる。彼女の四辺には冷めたく冴えた香気があふれているようだ。このサルトルは虚無党でもなく、木石でもない。一目見たときから心を惹かれ、知れば知るほど香気あふ....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
《つい》に惨酷《ざんこく》比類なき仏国《ふっこく》革命の際の如く、あるいは露国|虚無党《きょむとう》の謀図《ぼうと》する如き、惨憺悲愴《さんたんひそう》の挙なき....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
移転することになりましたよ。今から四十分ほどにもならない前に、ロシアのある貴族が虚無党に殺されたのですが、誰もまだ彼の死について幽霊の株のことを考えていないので....
今昔茶話」より 著者:国枝史郎
をやめて立去った。……つまり、白い糸を外套につけた外交官を殺せという指令をうけた虚無党員が、それとめざした外交官を刺殺そうとしたところ、白い糸が無かったので、刺....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
という男が日本へ逃げて来て二葉亭を訪ねて来た。その外にも二葉亭を頼って来た露国の虚無党亡命客が二、三人あった。二葉亭は渠らのために斡旋してあるいは思想上多少の連....
「自然」を深めよ」より 著者:和辻哲郎
きものを見失った者が出るとすれば、それがいかに猛烈な虚無の信者となるかは、ロシア虚無党の記録を読む者が知っているごとく、きわめて理解しやすいことである。これもま....