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虚病
「虚病〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
虚病の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
きたてまつる。あまつさえ帰府の儀を願い出づるさえあるに、石清水行幸の節はにわかに
虚病を構え、一橋中納言においてもその場を出奔いたし、至尊をあなどり奉りたるごとき....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
日歩五銭ぐらいを呉れるつもりで会ってやるんだ。その次が大臣病患者、政権利権の脾胃
虚病み、人格屋の私生児の後始末、名家名門の次男三男の女出入りの尻拭い、ボテレン芸....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
ろうが、それよりは先ず差当って、一揆を勧めたこと、黒川に於ての企の事、中新田にて
虚病の事、名生の城へ氏郷を釣寄せる事、四城と計《はかりごと》を合せて氏郷を殺し、....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
、我々はようくおぼえておかねばならない。 おきせにいい寄る磯貝浪江の術策はまず
虚病をつかって玄関へ打ち倒れるのであるが、それを葛飾住居の烈しい蚊のためまさかに....
「三国志」より 著者:吉川英治
を発しられたゆえ、明日、陣を払って、急に本国へお帰りになることになった」 と、
虚病を触れて、その夜からにわかに行旅の支度にかからせた。 ところが。 その混....