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虫がいい
「虫がいい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
虫がいいの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
、より合理的だと思っているから。
○ほめられれば作家が必ずよろこぶと思うのは少し
虫がいい。
○批評家が作家に折紙をつけるばかりではない。作家も批評家へ折紙をつけ....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
羽織に白地の絣を着て、安い麦稈の帽子をかぶった清三の姿は、キリギリスが鳴いたり鈴
虫がいい声をたてたり阜斯が飛び立ったりする土手の草路を急いで歩いて行った。人通り....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
から待っているんです。……つい、いま来て、先にせしめようというなあ、すこしばかり
虫がいいでしょう」 「……まことに、申訳けないが、じつは……」 本郷、向ガ岡。....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
く知っているのですから、あんなことのあったあとで、こんなお願いに出るのも、あまり
虫がいいようで、てれくさくてしようがないから、今日も逢えなかった、今日も逢えなか....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
よさに、只今、一|喝をくれていたところでござりまする」 高氏はつぶやいた。 「
虫がいいのは彼らの方ではあるまい。……さての」 一ト思案してから。 「洛民のう....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
昏せまれる今ごろから、ざっとでも御案内してもらおうというのだからこっちもずいぶん
虫がいい。 清盛の一挿話がここにもある。社務所の横の浜辺でちらと見た“康頼卒都....