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「虫を殺す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

虫を殺すの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
志賀直哉氏の作品」より 著者:菊池寛
く石へついた。もう動かない。いもりは死んで了つた。自分は飛んだ事をしたと思つた。虫を殺す事をよくする自分であるが、その気が全くないのに殺して了つたのは自分に妙な....
ビジテリアン大祭」より 著者:宮沢賢治
ならない。農業の方では害虫の学問があって薬をかけたり焼いたり潰《つぶ》したりして虫を殺すことを考えている。百姓《ひゃくしょう》はみんなそれをやる。鯨を食べるなら....
喫煙四十年」より 著者:寺田寅彦
は分らないが唯そんな気がするのである。 煙草の効能の一つは憂苦を忘れさせ癇癪の虫を殺すにあるであろうが、それには巻煙草よりはやはり煙管の方がよい。昔自分に親し....
植物医師」より 著者:宮沢賢治
それで、その根切虫、無ぐするになじょにすたらいがべす。」 爾薩待「さうですなあ、虫を殺すとすればやっぱり亜砒酸《あひさん》などが一番いいですな。」 農民一「はあ....
生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
きに心が苦しむ。けれどもどうしてもしなければならぬものであるというときに、虫なら虫を殺す。それがつまり殺すという犠牲をつくるということが、また自分が犠牲となると....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
がねまる (首を横に振る)好き…… なよたけ じゃ、その蝶々をなぜ殺したの? 毛虫を殺すのは蝶々を殺すのと同じことでしょ?……御覧! 可哀そうに……今は毛むぐじ....
幼年時代」より 著者:室生犀星
ぱりこの神仏の気を受けているように感じた。私はだんだん地蔵さんの附近に存在する昆虫を殺すことをしなくなった。それがだんだん長じて街路でも生きものを踏むことがなく....