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虫を
「虫を〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
虫をの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
縁側の柱へよりかかって、狭い庭の景色《けしき》を眺めながら、まだおさまらない腹の
虫を、むりにおさめようとして、骨を折った。
日の光をいっぱいに浴びた庭先には、....
「或る女」より 著者:有島武郎
がみが、明らかに夫人の表情に読まれ出した。しかし実際の処置としては、くやしくても
虫を殺して、自分を葉子まで引き下げるか、葉子を自分まで引き上げるよりしかたがなか....
「或る女」より 著者:有島武郎
ちらと見たばかりで腹が立った。しかし来たばかりのものをたしなめるでもないと思って
虫を殺した。
「なんて静かな所でしょう。塾《じゅく》よりもきっと静かよ。でもこん....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
余り悲惨な抵抗を試みて居るのであった。 私は依然波の間に点を為して見ゆる其の甲
虫を、悲惨な思いをして眺めている。ヤコフ・イリイッチは忘れた様に船渠の方を見遣っ....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
にのせたものはありませんでした。 毒のあるはえ者がおりて、いっぱいたかっている
虫をはらいのけると、そのときだけいくらかほっとしました。いま、日は沈みかけました....
「茸をたずねる」より 著者:飯田蛇笏
てゆく。仰いで大空を蔽う松葉を眺めると、その間に小さな豆のような小禽が囀りながら
虫をあさっている。豆のような小禽とはいうものの枳殻の実ほどはある。それに、躯に比....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
のまま、窪地のあちこちには、草生がむらむらと、尾花は見えぬが、猫じゃらしが、小糠
虫を、穂でじゃれて、逃水ならぬ日脚の流が暖く淀んでいる。 例の写真館と隣合う、....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
るか。 十九 「泣いてばかりいますから、気の荒いお船頭が、こんな泣
虫を買うほどなら、伊良子崎の海鼠を蒲団で、弥島の烏賊を遊ぶって、どの船からも投出....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
とするに、魔は我が胸に重りきて夢は千々に砕かれる。座を起とうとするに、足あるいは
虫を蹈むようなことはありはせぬかと、さすが殺生の罪が恐しくなる。こんな有様で、昼....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、」 「何かい、それで腹を立って行かないのかい。」 「そこはお前さんに免じて肝の
虫を圧えつけた。翌日も廻ったがね、今度は言種がなお気に食わねえ。 今日はもうお....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
まえば、ねだ下、天井裏のばけものまでもない……雨戸の外の葉裏にいても気味の悪い芋
虫を、銀座の真中へ押放したも同然で、あとは、さばさばと寐覚が可い。 ……思いつ....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
った雫ほどにいささかなものでござっての、お腰元衆など思うてもみられまい、鉤の尖に
虫を附けて雑魚一筋を釣るという仙人業をしまするよ。この度の娘の父は、さまでにもな....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
て、烏金の烏羽玉の羽を開き、黄金と青金で光の影をぼかした。一つには、銀象嵌の吉丁
虫を、と言っていた。 こう陳列すると、一並べ並べただけでも、工賃作料したたかに....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
を、襖の破れ桟に、ぶくぶくと掛けている。 (幹もやれよ。) と主人が、尻で尺蠖
虫をして、足をまた突張って、 (成程、気がかわっていい、茸は焼けろ、こっちはやけ....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
っと見て、 「水じゃあないの、これはこの苔が持っている、そうね、まあ、あの蜘蛛が
虫を捕える糸よ。蟻だの、蚋だの、留まると遁がさない道具だわ。あなた名を知らないで....