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虫取り
「虫取り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
虫取りの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
はやっと頭をあげ、悲しい鼻声を出しました。
「僕はきょう窓の外を見ながら、『おや
虫取り菫《すみれ》が咲いた』と何気《なにげ》なしにつぶやいたのです。すると僕の妹....
「私の父」より 著者:堺利彦
ろまで大きくなったのだから、父が上機嫌で破顔微笑するのも無理はない。私としても、
虫取りの時から父の助手を勤めているのだから、幾分か成功の光栄を分有する権利がある....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
ました。この頃アフリカから米国に輸入されております大変に安くてよく利く馬の皮膚の
虫取り薬です。コンゴー・ポイゾンと私共は申します。真黒なネットリした液体です。百....
「贋物」より 著者:葛西善蔵
僧事件と、「光の中を歩め」の興奮から思いついた継母の手伝いの肥料担ぎや林檎の樹の
虫取りも、惣治に言われるまでもなく、なるほど自分の柄にはないことのようにも思われ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
症が文学者の職業に役立ったり、家に落付かない性分の人が周旋業を始めて成功したり、
虫取りの好きな子供が昆虫学者になったり、大腕白の子供が英雄になったり、いろいろそ....