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虫害
「虫害〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
虫害の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富貴発跡司志」より 著者:田中貢太郎
へ身を屈めて聞いていた。 「―県の―は、米を二千石持っておったが、この頃の旱魃と
虫害で、米価があがり、隣境から糴がこなくなって、餓死人が出来たので、倉を開いて賑....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
の増加・肥料の不廉・農村金融の不備(資本の都市集中)・繭絹糸価格の暴落・旱水風雪
虫害等自然的災害・農村における誤れる卑農思想と中堅人物の欠亡・限度ある耕地と人口....
「蜂が団子をこしらえる話」より 著者:寺田寅彦
まった。子供の時分に田舎の宅で垣根いっぱいに薔薇が植わっていたが、ついぞこんなに
虫害を受けた事を記憶しない。都会の空気が濁っているために植物も人間と同じようにた....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
労を鼓舞するが如きものではない。ペルシアの穀作はまた、降雹、旱魃、及び蝗その他の
虫害によって駄目になることが非常に多いが、このことはおそらく、むしろ土壌の耕作に....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
際上の不便が伴う。そのための適当な施設がないのでしばしば困難が生ずる。それは常に
虫害その他の害を免れない。それが大量に上る時には、一般人の妬みと猜《そね》みの眼....
「環礁」より 著者:中島敦
ために、全然タロ芋(これが島民にとっての米に当るのだ)の出来ない島も知っている。
虫害のためにことごとく椰子を枯らしてしまった荒涼たる島も知っている。それだのに、....