虫封じ[語句情報] »
虫封じ
「虫封じ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
虫封じの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ったいどうしたわけじゃ」 「どうもこうもござんせぬ。ゆうべ本所の子育て観音さまに
虫封じのご祈祷《きとう》がござんしたゆえ、こちらにおいでの糸屋のご新造さんとお参....
「わが町」より 著者:織田作之助
くるくる動かせて、言った。 「いつもこの通りでんねん。今日かて、あんた、この子の
虫封じのお守り貰いに来るのに、一家総出の大騒ぎでんねん」 おたかのその言葉をき....
「二重心臓」より 著者:夢野久作
ありました。父親が五十幾つかの老年になって出来た子供なのでトテモ可愛がって、ソラ
虫封じ、ソラ御開運様といった風に色々の迷信の中に埋めるようにして育てたものだそう....
「大阪発見」より 著者:織田作之助
顔を見ると、えらいとこ見られたと大袈裟にいった。そして、こんどの土用丑には子供の
虫封じのまじないをここでしてもらいまんねんというのであった。私はただ「亀さん」の....
「たより」より 著者:宮本百合子
がしくさせてくれる事でございましょう。 金の櫛をさして眼の細い土人形の姫だの、
虫封じのお守りの小さい首人形をながめながら、しっとりと重い髪の毛のひだを撫でて居....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
この人は、泣く子もだまるといわれた怖いオッサンで、本郷界隈では、だだッ児《こ》の
虫封じに、しばしばその名を用いられた。これじゃアまるで、小児科の適薬みたようです....
「人の子の親となりて」より 著者:坂口安吾
私は女房がニンシンした時から、むかし何かの雑誌で見た千葉のお助けジイサンが子供の
虫封じをしている写真を思いだして助からないような気持に苦しんでいたのであるが、意....