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蚊遣り火
「蚊遣り火〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蚊遣り火の前後の文節・文章を表示しています。該当する2件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「田舎教師」より 著者:田山花袋
、汚なく人に踏まれている。蚊はもう夕暮れには軒に音を立てるほど集まって来て、夜は
蚊遣り火の煙が家々からなびいた。清三は一円五十銭で、一人寝の綿|蚊帳を買って来て....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
蚊が少くないのであった。団扇使いは御寝の妨げと差控え、その代り名香をふんだんに、
蚊遣り火の如く焚くのは怠らなかった。それも併し、時の過ぎるに従って、昼間のつかれ....