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「蚕種〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蚕種の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
紫紺染について」より 著者:宮沢賢治
した。台所《だいどころ》の方からは、いい匂《におい》がぷんぷんします。みんなは、蚕種取締所《さんしゅとりしまりじょ》設置《せっち》の運動《うんどう》のことやなに....
突堤」より 著者:宮本百合子
から小一里離れていた。田圃の中にポッツリ一軒唐傘屋があって、そこから次第に餅屋、蚕種試験所と町並が始るのであったが、恰度《ちょうど》二台の俥がつづいて左手に高い....
雑沓」より 著者:宮本百合子
こで左右に年経た欅、樫、杉の大木が鬱蒼と茂り、石垣の上に黒板塀、太い門柱には改良蚕種販売、純種鶏飼養販売などの看板の出た川越街道へ合するのであった。 この街道....
科学論」より 著者:戸坂潤
下に於ては、利潤追求機構の促進のための生産技術的努力でしかない。例えば改良された蚕種は、蚕の生命の安全率を犠牲にすることを免れないが、之は養蚕家(主として農民)....
一九二七年春より」より 著者:宮本百合子
○信州の女 ○眼比較的大 二重瞼で、きっとしたような力あり。野性的の感 ○蚕種寒心太製造 隣室の話 男、中年以上姉さんという女 もっと若い....
高知がえり」より 著者:寺田寅彦
ったマントの一行五、六人、さきの蝶々髷の連中とサヨーナラといっているのが聞える。蚕種検査の御役人が帰るのだなと合点がいった。宿の定さんも、二階で泊った女づれのハ....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
田を卒業後郷里に帰って、専ら蚕業の研究に没頭し、ついにその研究の結果を記述して「蚕種製造論」なる一書を出版した。この書は我が国蚕業界の進歩改善に少しは貢献すると....
」より 著者:犬田卯
らりと自転車を下りたその中年の男――選挙ブローカーもやれば、墓碑の下文字も書く、蚕種、桑葉、繭の仲買いもやれば、雑穀屋の真似もやると言ったような存在――俗称「塚....
自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
。発芽も赤土の処よりは早く、まことに好都合だといっておられるのであります。一時は蚕種用の歩桑桑園とまでして利用したことさえあるとのことでございました。 また、....