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蚕糸
「蚕糸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蚕糸の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
のように黄昏の軒をうろつく、嘉吉|奴を引捉え、確と親元へ預け置いたは、屋根から天
蚕糸に鉤をかけて、行燈を釣らせぬ分別。 かねて謀計を喋合せた、同じく晩方|遁げ....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
随処に見出せるということを抜きにしても(例えば人絹や綿・毛・織物業の好況に対して
蚕糸業の徹底的不況等)、失業者数の絶対値が、今の場合にはいつも根本的な資料なので....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
、米穀自治管理法案、米穀統制法案中改正法律案、籾貯蔵助成法案、産繭処理統制法案、
蚕糸業法中改正法律案、肥料業統制法案、その他であったが、いずれも審議未了に終った....
「一九二七年春より」より 著者:宮本百合子
田舎新聞 ○「寒天益々低落 おい大変だぜ 寒天下落だよ 中央
蚕糸 紅怨《うらみ》 紫恨《つらみ》 ◇二度の左褄 上諏訪二業 歌舞伎....
「中支生活者」より 著者:豊島与志雄
る、誤った性急さがなお多かろう。このことに関係があるかどうか私は知らないが、華中
蚕糸のような大会社に対する現地の人々の非難は、充分考慮に入れなければなるまい。 ....
「酒徒漂泊」より 著者:佐藤垢石
ある。 九 その日、小諸町から善光寺街道へ路をとって、途中でみつけた
蚕糸組合や郵便局へまで、拙い俳句の恥をさらしながら上田町を過ぎた。信州は昔から俳....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
だ。人間の疵口を縫うには先年まで猫の皮から製した糸を使ったが陸軍の発明で今では天
蚕糸《てぐす》の精製したものを使う。天
蚕糸は直きに溶けてしまうから糸を引抜く世話....