蛇の生殺し[語句情報] » 蛇の生殺し

「蛇の生殺し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

蛇の生殺しの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
少年探偵長」より 著者:海野十三
れでぼく、このあいだから、腕がムズムズして仕方がないんだ。だって、このままじゃ、蛇の生殺しみたいで、気が落着かないじゃないか」 「そら、ぼくかて同じことや」 「....
仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
へ落ちた。しかし主税は眼を閉じていた。 (無理はない)と彼は思った。 (たとえば蛇の生殺しのような、そんな境遇に置いているのだからなあ) 一月前のことである、....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
りで歩き、云い争っていた。 「これお浦、どうしたものだ。どこまで行けばよいのだ。蛇の生殺しは怪しからんぞ。これいいかげんで……」 渋江典膳であった。五郎蔵の賭....
小説 円朝」より 著者:正岡容
空気をひと呼吸《いき》吸っただけで生甲斐を感じた寄席の楽屋が、何だかこのごろでは蛇の生殺しにされているかのごとき自分の姿を姿見に映して見ているところのようで毎晩....
雪の日」より 著者:近松秋江
子を後で聞いていたもんだから、……それに引き更えてあなたがいつまでも、他人の娘を蛇の生殺しのようにしているという腹で、ついそう言ってみたんでしょう。新さんだって....