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蛇の道は蛇
「蛇の道は蛇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蛇の道は蛇の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
さい。わたしからもくれぐれもお願い申します」 「おまえさんが手伝ってくだされば、
蛇の道は蛇で、わたしの方でも大変に都合がいい。いい塩梅に雨も大抵やんだようだから....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ので、わたくしは不図かんがえて、この近所で蛇捕りを商売にしている者を探しました。
蛇の道は蛇というのはまったく此の事かも知れませんね。ははははは。子分の善八がそこ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
だか得体のわからないような風をして、ずうずうしく江戸まで付いて来たんです。しかも
蛇の道は蛇で、この船が唯の船でないことを万吉は早くも睨んだものですから、江戸へ着....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
伊賀流妖魔の術とは、ても貧弱よな、笑止よな。そっちが伊賀流なら、こっちは甲賀流。
蛇の道は蛇を、一匹ひねりだせば、一呑みに勝負はつくものを。したが、それでは些か芸....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
半の方と、仲が悪いということだが」 「そんなこと迄知ってるのか?」 「そこはお前
蛇の道は蛇だ。そんな事ぐらい解っているよ」 「へえ然うかい、驚いたなあ」香具師は....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
度無心に参りますが、貞の支倉に居た時分には時々その方へも無心に参ったのです。で、
蛇の道は蛇とやら云って、悪い奴ですから悪い事には直ぐ気がつきます。貞を威しすかし....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
着いた処で、印を付けておくんじゃ。私も初手の内は二軒三軒と心覚えにしておいたが、
蛇の道は蛇じゃ、段々その術に長ずるに従うて、蔓を手繰るように、そら、ぞろぞろ見付....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
なさいまし、随分お支度を……」 と心ありげに立ち去りました。文治はそれと悟り、
蛇の道は蛇とやら、此奴を楷子にしたらお町の様子が分らぬ事もあるまい、また敵の様子....
「けむりを吐かぬ煙突」より 著者:夢野久作
明して上げましょうか。これでも貴女ぐらいの程度には苦労しているつもりですからね。
蛇の道は蛇ですよ」 と叱咤するような口調で云ってみた。実はその爪の屑が、何を意....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
年前大坂表で、赤格子九郎右衛門一味の者が、刑死されたと聞いたとき、そこはいわゆる
蛇の道は蛇で、眉唾ものだと思いました。はたしてそれから探ってみると、刑死どころか....
「魔都」より 著者:久生十蘭
帝をホテルへ帰して置かねばならぬ。ああ、十二時間!
第六回
十七、
蛇の道は蛇の事
並に二悪人感違いの事
赤坂新町なる「夕陽新聞」幸田....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
兵衛、愕然《ぎょっ》とした。 べっとりと血糊がついていた。 酔ってはいても、
蛇の道は蛇。 「おい、爺さん、代はここへ置くよ」 安は蒼白《まっさお》になって....
「放免考」より 著者:喜田貞吉
られる。目明かし一つに岡引と云い、江戸では訛ってオカッピキと云っていた。いわゆる
蛇の道は蛇のたとえの如く、犯人の事情に精通しているものはやはり彼らの仲間であるこ....