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蛇皮
「蛇皮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蛇皮の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新種族ノラ」より 著者:吉行エイスケ
ートから臑《すね》のあたりに××××るのはあまり感心しないがどうしたものか。赤い
蛇皮《へびかわ》の靴。保護色のような薄絹の手袋。暗褐色《あんかっしょく》に赤に横....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
踏んで香を献げに来る者も多い。縁日商人も店を列べている。大道芸人の笙を吹くもの、
蛇皮線をひく者、四つ竹を鳴らす者なども集まっている。 その群れのうちに蛇人――....
「日本楽器の名称」より 著者:寺田寅彦
並べ立ててあるが、いっこうに要領を得難い。永禄あるいは文禄年間に琉球から伝わった
蛇皮線を日本人の手で作りかえた、それがだんだんポピュラーになったものらしい。それ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
る、『梁書』に〈倭国獣あり牛のごとし、山鼠と名づく、また大蛇あり、この獣を呑む、
蛇皮堅くして斫《き》るべからず、その上孔あり、乍《はや》く開き乍く閉づ、時にある....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
うに感じて、面を伏せると
「この品々を、拾って――」
玄白斎は、岩の上の木片、
蛇皮を頤《あご》で差した。和田が拾っていると
「他言無用だぞ」
と、やさしくい....
「環礁」より 著者:中島敦
洩れてくる夕べの讃美歌である。 夜。月が明るい。道が白い。何処やらで単調な琉球
蛇皮線《りゅうきゅうじゃびせん》の音がする。ブラブラと白い道を歩いて見た。バナナ....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
り》した唐幡《とうばん》と青龍幡《せいりゅうばん》を先にたて、胡弓《こきゅう》、
蛇皮線《じゃびせん》、杖鼓《じょうこ》、磬《けい》、チャルメラ、鉄鼓《てっこ》と....
「池袋の店」より 著者:山之口貘
の音がきこえて来たりする。三味線とはいっても、東京あたりで俗にいっているところの
蛇皮線の音である。
蛇皮線というのは、三味線の元祖で、もともと琉球でも三味線と呼ば....
「私の青年時代」より 著者:山之口貘
が言つた さて、僕の国はどこなんだか、とにかく僕は煙草に火をつけるんだが、刺青と
蛇皮線などの聯想を染めて、図案のやうな風俗をしてゐるあの僕の国か! ずつとむかふ....