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蛇神
「蛇神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蛇神の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、もうどうしても逃げることの出来ない因果にまつわられていた。お熊はこの土地でいう
蛇神の血統であった。 ここらには
蛇神という怖ろしい血統があった。その血をうけて....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
た蛇を神とし、福を祈る風大和に存すと聞いた。『郷土研究』一巻三九六頁に見た中国の
蛇神トウビョウも蛇に似て短いとは、かかる畸形の一層烈しいのでなかろうか。インドの....
「涼亭」より 著者:田中貢太郎
が立っている。蒲留仙はこうして旅人を待っていて、茶を勧め、淡巴菰を喫まして、牛鬼
蛇神の珍らしい話をさせ、それを「聊斎志異」の材料にしているところである。 そこへ....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
揺れがたがたと音を立てながら登って行った。馭者たちは、無数の遊糸のような蚋があの
蛇神復讐女神に代って自分たちの周りをぐるぐる※っている中を、ゆったりと自分たちの....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
ているのだという。 それではどうすればいいのかとたずねると、覚念坊は、 「この
蛇神の執念は、いかにも強く深くござって、いかなる秘咒《ひじゅ》をもっても、それを....
「犬神」より 著者:小酒井不木
であるからである。 私は伊予の国の片田舎に生れた。読者は多分四国の犬神、九州の
蛇神の伝説を御承知であろうと思うが、私も実は犬神の家に生れたのである。犬神の家の....
「山の人生」より 著者:柳田国男
っては瓢箪と針千本とを、親から貰い受けて出て行ったことになっているのは、すなわち
蛇神退治の古くからの様式で、猿の方にはむしろ不用なことであった。変化か混同かいず....