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蛇身
「蛇身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
蛇身の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
。四、『あたしも、すっかり貧乏してしまって、ね。』五、こんな筈ではなかった。六、
蛇身清姫《じゃしんきよひめ》。七、『おまえをちらと見たのが不幸のはじめ。』八、い....
「斗南先生」より 著者:中島敦
嘲の調子が彼の注意を惹いたものであろうか。 悪詩悪筆 自欺欺人 億千万劫 不免
蛇身 口の中で、しばらくこれを繰返しながら、三造は自然に不快な寒けを感じてき....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
まと》い数万歳を経つ、一朝自ら罪重きを悟り、梵志《ぼんし》に托し金を僧に施して、
蛇身を脱《のが》れ天に生まれたとあり。『今昔物語』十四なる無空律師万銭を隠して蛇....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
入りて水を飲み、泥中に転び廻りついに窟に返る。その泥上に印した跡より推さば、この
蛇身長に比して非常に太く径二フィートを過ぐと。これら諸記に依って測るに、東西両世....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
肩に手を掛く)ここに来た、貴女はもう人間ではない。 美女 ええ。(驚く。) 公子
蛇身になった、美しい蛇になったんだ。 美女、瞳を※る。 その貴女の身に輝く、宝玉....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
串戯に瓶の底を傾けて、一つ医師が振った時、底の沈澱がむらむらと立って、煙のように
蛇身を捲いたわ。 場所が場所で、扱う人が扱う人だけ、その時は今思うほどでもなか....
「道成寺(一幕劇)」より 著者:郡虎彦
なことをおっしゃって、やっぱりそれが悪蛇ではございませぬ。あの銀のようにつめたい
蛇身から、生赤い血の汁なぞが流れようもありませぬし、何よりも私は、まのあたり上っ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
で、堂の棟に上がっている絵馬のように、楊柳の幹を巻いて、呪う男を呑まんとしている
蛇身になっても――と思うが、それも出来なかった。 「立たねえか」 又八は、手に....